舞鶴で「シャーロック・ホームズ&コナン・ドイル博」開く

ホームズ博オープニングセレモニー

 既にベイカー街通信Nr.339(2008.9.11)などでご案内の舞鶴市とポーツマス市の姉妹都市10周年の記念行事「ホームズ&ドイル博」が10月18日(土)午前に舞鶴市側により齋藤・舞鶴市長、ルーニー・ポーツマス市美術文化開発マネージャーの挨拶、和佐谷舞鶴市議会議長の来賓祝辞、ホール・ポーツマス市議会議員のビデオメッセージ、約30名の来賓紹介、祝電披露と記念式典が行なわれた。

 クライマックスは、ホームズ役の平賀氏とワトスン役の眞下による除幕の寸劇で、ホームズの見事な推理により、舞鶴カラーであるレンガ館の赤色と海の青色の「まだらの紐」をルーニー女史と齋藤市長が一緒に引き寄せ、見事成功!! 拍手の中、待望の開幕で「ホームズ&ドイル博」が11月30日(日)まで無料で開催された。

1.一階の第二展示室はJSHC関西支部等が協力した『ホームズの世界』展示。

1)風景写真パネル展示は、ホームズが活躍したロンドンから世界のホームズ像まで、地下鉄ホームのホームズ横顔シルエットのタイル数が数えられる程の精緻で鮮やかな20数枚の大型カラー写真50*40cmが並んでいた。

2)事件簿さし絵全60編展示は、事件簿に添えられた各種の挿し絵の中から全60編の代表的なシーンを選び簡単な説明文つきで白黒50*40cmで大きく観易く引伸ばしをされており、世界初!! 見事な挿し絵付きのホームズ物語であった。

3)グッズ展示物は、大・小の展示ガラスケース5個の中に厳重に施錠され全国の会員から提供された品々が、1.本部会報、支部機関紙、会員書誌等、2.大会記念品、ホームズグッズ、切手等、3.南谷コレクションのパイプ、虫眼鏡、コイン、研究書、教科書等、4.陶製のジョッキ、ホームズとワトスンの顔、犬のホームズ等、5.ハローキテイ・テデイベア・スヌーピー等のぬいぐるみ、びっくり箱、電気スタンド等であった。南谷コレクションは質と量ともに他の出品物を抜きん出ていた。

4)事件簿のシーン再現は、 人気シリーズ《白銀号事件》の時速53マイル半で走る車内の1シーンを蒸気機関車の音響効果と愛嬌をもたせたメタボのホームズとワトスンが生きていると思わせる程の迫力のあるセット展示がされていた。

ホームズ博展示室風景

2.二階の第一展示室は、『英国ポーツマス市所蔵コレクション』展示。日本初上陸であるランセリン・グリーン遺贈「コナン・ドイルコレクション」が展示されていた。ロンドン・ホームズ協会の重鎮であった故グリーン氏が生涯にわたって収集された6万点の内、ほんの一部、例えばホームズシリーズが映像化された際のポスターやドイルの持ち物、写真などの貴重な品々で珍しい特大ポスター、ドイル家の家計簿、ホームズ宛の封筒、ライヘンバッハの滝の水と砂の前では、特に観客が多かった。

 世界でも初公開を含む約100点が展示されており、期待通りの展示品であった。

 二階別室で、寄付によるホームズ図書コーナーでの読書の奨励、そして初日・2日目の限定で1日2回、30分間のポーツマス市博物館員のトンプソン氏とボール女史そしてルーニー女史による映像と通訳付コレクション・トークイベントが開かれた。

 3.一階のポーツマス市博物館のグッズを含む品々の販売コーナーでは、展示品の「ホームズの世界」、「ランセリン・グリーン遺贈コナン・ドイルコレクション」のそれぞれのカラー印刷図録が格安で販売されており、いずれも購入すれば「ミステリーツアー」参加資格とピンバッジがオマケつきでゲットできた。  (眞下 庄作)

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