第184回中之島仏滅会報告西浦 寛2010年8月7日(土)猛暑が一週間以上続く大阪で、184回仏滅会が開催された。 場所は、大阪市北区大阪市立中央公会堂。過去2回は空き部屋が他になく地下の会議室を借りたが、今回はじめて2階の会議室を利用することができた。地下会議室よりももちろん明るく、廊下も幅が広いので、地下よりも快適だった。 遠来の参加者は、はるばる富山からお越しいただいた山村さん。しばらく前に一度仏滅会参加されたことがあり、関西支部準構成員ともいうべき若者である。昨年までほぼ毎回参加いただいていた福井の窪田さんが、石川県に転居され仕事の関係もあって参加されなくなったが、富山県よりは近いので、山村さんともども、たまには関西に立ち寄ってほしいものだ。 集まった会員でWEJの発送作業を終えると、当日の次第を説明し、発表が始まった。 最初の発表は、ロンドンシャーロックホームズクラブ会員でもある眞下庄作氏による「ブラック・ミュージアム」。すでにスコットランドヤード研究の大家ではあるが、一昨年、関西支部有志で行われたロンドンツアーの際に、平賀代表に提案されたことがきっかけで「ブラック・ミュージアム」をテーマに研究したとのこと。 聞きなれないその名前は、もともと犯罪者の遺品を保管していたものを警察の研修資料として活用されている犯罪博物館である。 詳細については、WEJ誌上でも連載されているのでそちらを参照いただくとして、驚いたというかショッキングだったのは、犯罪者の耳、鼻などが、保存されて陳列していることだった。 その他、テムズ川水上警察博物館、首都警察本部歴史博物館、インバーコートの騎馬警官博物館についても説明があった。 日本では、警察や犯罪捜査関係の博物館というのはあまり聞いたことがないが、文化の違いだろうか。大阪城の近くにある大阪歴史博物館でも、西町奉行所や東町奉行所についての特別展を開催してほしいものだ。 自己紹介、近況報告をはさんで、続いての発表は、奈良大学講師の長谷川明子さんによる「コナン=ドイルとアメリカ」である。 コナン=ドイルとホームズは、ホームズのデビュー作「緋色の研究」からしてアメリカとの関係が深いが、4回にわたる旅行とその内容についての発表であった。 ここでなんとハプニング発生!長谷川先生が体調不良を訴えて発表が中断となったのだ。原因は冷房のききすぎによるもので、空調の調整は事務室で集中管理されており、あわてて電話して設定温度を上げてもらい、しばらく休憩の後、無事発表は終了した。 その後は、公会堂近くの近代建築見学を行った。緒方洪庵が教育した適塾、大阪市最古で現役の愛珠幼稚園を見学した。何度か見たことがあるという会員もいたが周辺の適塾記念公園が整備され以前よりも進化していたとのこと。その後、約100年前の西洋風建築である、八木通商、シェ・ワダ高麗橋店、浪花教会を順次見学した。これらはいずれも200m四方に集中しており趣のある歴史的な町並みであった。 最後は、芝川ビルでのベトナム料理店での二次会、アルコール45度のベトナム焼酎で一同大いに酔っ払い、所用で大阪に来ていた外海先生も急遽参加して盛り上がった。三次会は、パブシャーロックホームズに流れた。 仏滅会出席者 渡辺利枝子 平賀 三郎 翠川こかげ 三宅 俊行 出嶋美千子 西岡 知恵 見吉 時枝 山村 和也 小澤 聰 外海弘美子 福島 賛 山口 敬多 木下 信一 久武 正則 山岡 斉 眞下 庄作 西浦 寛 長谷川明子 菊池 浩一 外海 靖規
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