第189回豊中仏滅会報告出嶋 美千子第189回仏滅会は6月12日(日)豊中市の桜塚会館で開かれました。 会場の案内板に時間が18〜22と誤って書かれていたため、かなり早く来られたメンバーが「誰も来ていないし、久しぶりに来たら夜開かれるようになったのか」と、帰りかけようとしたというハプニングもありましたが、シャーロキアン時間1時には無事、会を始めることができました。 いつもの通りWEJ発送作業を手際よく終了し、司会者自己紹介の後、まず平賀さんから関西支部設立30年の記念行事について説明がありました。(今年はさらにストランドマガジンにホームズが登場して120年、ホームズのモデルといわれるベル博士没後100年にもあたる記念いっぱいの年だそうです。) 行事として、8月の仏滅会を記念の会とすること、その時には会員秘蔵のお宝やコレクション、パネルの展示を企画しているということで、そういう物があればぜひ出してほしいとのことでした。2008年に舞鶴で開催された「シャーロック・ホームズ&コナン博」の時のパネル20枚も展示するということで、お披露目がありました。30年と言えば本当に長い年月で、休会することなく続けてこられたのはすごいことだと思いました。 次は福島さんの「ソア橋の難問」という研究発表でした。結論から言えば、拳銃が1程度として、錘がその2.3倍以上あれば拳銃を手放した後、紐ごと川に落ちるということで、解析力学を用いて科学的に論証したものでした。θ、∫、sinなど、わけのわからない文字を用いてスラスラと白板に方程式を書き、2.3という数字を導き出されたのは、まるで、テレビドラマで福山雅冶演じる天才物理学者ガリレオこと湯川准教授が、謎を解くのに所かまわず数式を書くというシーンそっくりでした。 私などただただ感心するばかりで、計算の過程も内容もさっぱりわかりませんでしたが、見ているだけですごくワクワクする感じがしました。第190回仏滅会で中之島の橋で実験の上、いずれWEJで詳しく発表していただけると思いますので、楽しみにお待ちください。 その後は、休憩です。翠川さん、西岡さん差し入れのお菓子をいただき疲れた頭を休めました。それから出席者の近況報告があり、最近出版されたホームズ関連本の紹介などがありました。次回幹事の西浦さんは記念仏滅会で展示するお宝を一足早く見せてくれました。8月には他ににどんなすごい物が見られるかとても楽しみです。 最後は眞下さんの研究発表「120年前のストランド誌」でした。ストランド・マガジンといえば、ホームズ物語58篇が掲載された月刊誌で、1891年にジョージ・ニューンズ社から創刊されました。眞下さんは創立した社主サー・ジョージ・ニューンズと初代編集長ハーヴァート・グリーンホウ・スミスの二人について、ホームズを登場させるまでの過程を含めて、詳しく説明されました。しかし、何よりすごかったのはストランド・マガジンの復刻版と、18年前にアメリカで9800円で買ったというストランド・マガジンを回覧してくださったことでした。 二次会は近くの串カツの店サマルカンドで行いました。珍しく個室の広間で、他のお客を気にすることなく会席に舌鼓しながら話がはずみました。設立30年記念ロンドン旅行にも話が及んだようです。 なお今回予定していた林さんの「ホームズの手配書」の発表は都合により後日なりました。楽しみにこられた方には申し訳ないことでした。
参加者: 田村 朋子 平賀 三郎 翠川こかげ 相宅 史子 樽井 絢子 三宅 俊行 出嶋美千子 西岡 知恵 外海弘美子 福島 賛 宮城 秀夫 外海 靖規 久武 正則 眞下 庄作 西浦 寛
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