第190回仏滅会報告

 8月6日(土)大阪市北区中之島で、関西支部30周年記念第190回仏滅会が開催された。

 場所は、大阪市立中央公会堂。その前に、プレイベントとして、6月の仏滅会でソア橋のトリックについて発表した福島賛氏が会場北側にある水晶橋で、実証実験を行った.

 ちなみにこの橋は大阪市役所と大阪地方裁判所を結ぶもので、階段で両岸に繋がっているので車も通行せず人通りはほとんどない。

 猛暑の中、橋の上は心地よい涼しい風が吹き、阪神高速下の影は絶好のロケーションだった。

 近くに法律事務所を構える京大ミステリー研究会の創始者で、期待の若手作家森川智喜氏の先輩、大川一夫先生もわざわざ見学にこられ、第1回仏滅会参加者の田村耕三氏も夏季講習の忙しい中、かけつけていただいた。

 ピストルは重さ1kgのダンベルで代用、それを引っ張る重りは水一杯のペットボトル6本である。もともとBSI関係者がソア橋のトリックの実証実験を行い、見事成功した映像がyou tubeに投稿されたこともあり、関西支部でも実証的にやってみようということになったものだ。詳細レポートは福島氏による原稿に譲るとして、タイミングによって結果は異なり、一概に結論づけるのは難しいようである。

 ほとんどの参加者は、中之島中央公会堂の地下にある中之島倶楽部で昼食をとった。赤レンガの美しいネオルネッサンス調の建物は、ホームズの活躍したころとほぼ同時代であり、ハドスン夫人がハムエッグを調理して、ビリーが今にも給仕をしに現れるような雰囲気だった。

 1時から、仏滅会の始まりである。会議室の机をコの字に並べ、真ん中に机2台を配置しホームズコレクションを展示した。

 眞下氏からは、「バスカヴィル家の犬」が、掲載されているイギリスとアメリカ版のストランドマガジンなどが持参され、説明があった。

 平賀代表からは、ロンドンのパブシャーロックホームズのメニュー、鎌倉セミナーの記念品であるホームズの手ぬぐい、全国大会の記念品などが公開された。

 また、追分フォーラム校長の中島粂雄氏にご無理をお願いして、わざわざお借りしたモリアーティ教授が愛したグルーズの絵(少女画像)も参加者の多くが携帯で撮影していた。

 意外と言っては失礼かもしれないが、ディアストーカーを着たテディベアのホームズなど何体かのフィギュアをお持ちいただいたのは小澤氏。舞鶴のドイル&ホームズ博覧会などでグッズを買い集めたコレクターだそうだ。

 渡辺氏からは、自慢のホームズ切手かと思いきやホームズの祖母の兄ベルネの絵が出品された。久武氏からは、英語、ドイツ語、フランス語などのホームズ関連の文献が紹介された。

 西浦からは、ビリー inserted by FC2 system