第198回仏滅会報告

西浦 寛

  2012年8月5日(土)猛暑の中節電が求められる大阪で、198回仏滅会が開催された。

 場所は、大阪市北区大阪市立中央公会堂。

 久々の参加者は、宮城さん、中村さん、森田さん。いずれも大阪府立高校の同窓生でいまだに仲の良い三人である。

 中村さんは、フルマラソンを完走する体力をお持ちで、お元気そのもの。プーケットマラソンに参加されたときの体験をお話しいただいた。 

  森田さんは、仲の良い友達とご一緒にスコットランド旅行をされてきたそうだ。ちなみに参加者中、森田さんが最年少であったことのこと。

 宮城さんは、堺屋太一の後輩で、電機会社に勤務された後、悠々自適の生活をしながら豊中のパブシャーロックホームズに通ううちホームズクラブに入会された。

 いずれも健康で人間関係も豊か、人生を謳歌されている先輩方である。会社人間に終わらず、定年後も先輩方のように過ごしたいものである

と感じた。

 また、遠来の参加者は東京からお越しの新野さん。7月に続き、なんと東京から2回連続参加という熱心さである。ここまで本業に熱心なシャーロッキアンなら、副業もいっそ関西企業に転職されてはいかがかと思う。

 また、期待のニューフェイスとして4月の京都仏滅会から皆勤されている藤原さん。ホームズクラブでは、超若手であり大人しい方だが、遠慮せずにこれから積極的に質問などもしてほしい。

 集まった会員でWEJの発送作業を終えると、当日の次第を説明し、発表が始まった。

 最初の発表は、ロンドンシャーロックホームズクラブ会員でもある眞下庄作氏による「ストランドマガジン」よもやま話。すでにスコットランドヤード研究やブラックミュージアムなどの発表をされ、今回は海外の通販で入手されたストランドマガジンについての研究である。

 いつもながら、詳細な写真をまじえながえらきめ細かい資料だった。ホームズの活躍もこの雑誌がなければ、世の中に出なかったかもしれない。

 詳細については、WEJ誌上でも連載されるのでそちらを参照いただく。

 自己紹介、近況報告ではロンドンオリンピックの話題で持ちきりであった。みな深夜放送に熱中して寝不足だったらしい。大会でのイベントにホームズが出てこないのは、オリンピック委員会の不手際ではなかろうか。エリザベス女王をエスコートするのはホームズがふさわしかったと思う。

 また芦屋からお越しの小野さんにはイギリス旅行のお土産でエリザベス女王の肖像入り容nisi器のお菓子をお持ちいただき参加者全員でいただいた。その美しい缶は誰かが持ち帰ったようだ。

 続いての発表は、奈良大学講師の長谷川明子さんによる「ホームズ物語の比喩表現」である。

 長谷川先生は2年前、冷房による冷え過ぎ体調不良を訴えて発表が中断となったが、昨年と今年は、節電ブームの中適正温度設定で事なきを得た。

 隠喩、直喩など豊かな語学力に基づいたきめ細かい発表をされた。質疑応答・意見交換も活発に行なわれた。

 その後は、公会堂近くの中之島公園内、川沿いで涼しげなビアレストランで二次会を行った。京都の川床を思わせるような涼感豊かな会場であった。堂島川の川風に吹かれながら、ビールのジョッキやワインのグラスを傾ける懇談のひとときを過ごした。いつもながら三次会にパブSHに流れるところが、9月から土日曜日は17時までの営業に変わったため、ここで解散となった。

[仏滅会出席者]

平賀 三郎  翠川こかげ  出嶋美千子

西岡 知恵  外海弘美子  新野 英男

宮城 秀夫  森田由紀子  中村喜代美

山口 敬多  久武 正則  西浦  寛

眞下 庄作  長谷川明子  小野 功雄

藤原幸栄子

 

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