第222回京都桜仏滅会報告

 2016年4月2日(土)桜満開で好天にも恵まれた京都東山で222回仏滅会が開催された。

 場所は、第213回仏滅会にも利用した京都市文化財建造物保存技術研修センター。本来の目的は和風建築技術の研修の場であるが、空き部屋がある場合は目的外にも利用できるため会議室を利用できたものである。

 施設は、檜の香りがただよい、古くからの伝統建築技術の展示コーナーもあり、外観は和風建築の2階建てで、清水寺や高台寺、円山公園などに囲まれる東山にふさわしい伝統的な建物である。前回は秋だったので気づかなかったが、すぐ隣の公園にも桜が満開で、場所が入り込んだ路地にあるので東山では観光客も穴場的なスポットであり、次回からここでも花見ができそうだ。

 幹事は私で副幹事に藍見明石さんが、風邪にもかかわらず担当していただいた。

 WEJの発送作業を終えると第222回仏滅会実行委員長を務めていただいた大川先生から、開催協力、参加のお礼が述べられた。幹事をされる前回も次回も参加されて挨拶されるとは、律儀なお人柄である。

 続いて本年12月に関西支部が創立35周年を迎えることから、新たな企画の意見募集が行われた。ホームズコレクションの展示会を行うなどの意見が披露された。ちなみに前回30周年の時は大阪市中央公会堂で、コレクションの展示やソア橋のトリックの実験を近くの「水晶橋」でやった。今後どのように内容がまとまるのか期待される。

 次に平賀代表から3月下旬に行われたJSHC東京大会の内容が発表された。JSHCを退会し関西支部固有会員である幹事には何の興味もなかったが、東山主催者からの報告では、あいかわらず会員減少に歯止めがかからないそうである。

 天下の大企業、液晶で世界に名をはせたシャープでも倒産する時代、関西支部は比較的、自浄機能が働いていると思われるが、ホームズ人気にあぐらをかいて独善的になるようなことをせず、社会の変化に対応していくことが、組織が存続する基本条件であろう。

 開始早々のハプニング。当日発表予定の甲南大学中島教授が学校の用事で参加できず、フリートーキング「最近のホームズ映画について」に急きょ変更となった。ここで幹事の不手際で中島教授の欠席を説明し忘れ、いきなりフリートーキングに入ったため、参加者はなんのことかわからず混乱したと後で指摘をいただいた。紙面を借りてお詫び申します。

 最近のホームズ映画について、毎日新聞の取材を受けた渡邊さんから発表があり、第221回仏滅会でもチラシの配布があり、3月18日に公開されたばかりの「Mr.ホームズ名探偵最後の事件」についてトークがはずんだ。

 映画中登場人物の真田広之の登場する意味がさっぱりわからないとの意見があった。

ティーブレイク後、新入会員で作家の望月舞衣先生から、素晴らしい提案があり、なんとご自身の著作「京都寺町三条のホームズ」に仏滅会をモデルに登場させ、作中モデルになってもよい方へのアンケートが行われ会場がわいた。

 原稿は、その後電子書籍サイト「エブリスタ」に連載され8月ごろに書籍化される予定とのことである。

また、221回記念仏滅会で乾杯をお願いした前田祐子さんからいただいたくまもんのタオルはオークションで希望者がゲットした。まさかと思った熊本県の大地震のお見舞い申し上げます。3月の東京での全国大会での記念品もオークションにかけられこれまた希望者が手にすることができた。

 その後、平賀代表から「追分庚申塚公園にホームズの祖先を訪ねる」の発表があったが詳しくは紀要にゆずる。

 二次会は円山公園内の「いもぼう平野屋本店」で開催し大川夫人にも参加いただき賑わった。

〔仏滅会出席者〕大川 一夫  渡辺利枝子

 平賀 三郎  翠川こかげ  西岡 知恵

 見吉 時枝  林  庄宏  西田 千穂

 外海弘美子  福島  賛  中尾 真理

 増田 健太  外海 靖規  中村喜代美

 真下 庄作  西浦  寛  長谷川明子

 藍見 明石  大川 朗子  林  千佳

 吾妻  灯  指  昭博  佐伯 奈央

  

戻る

inserted by FC2 system