1月の話題

ホームズ先生神戸の下宿にご帰館

 

 神戸英国館のホームズの部屋に初詣した会員は、《空家の冒険》で、スイス・ライヘンバッハの滝に転落したと信じていたホームズ先生が、突然221bの下宿に姿を現わし、ハドソン夫人を仰天させたのと同じ体験をしたことだろう。

 それは、部屋の中にかのホームズ先生が座っておられるのを目撃したからである。ライヘンバッハの滝壷から帰還し、その後東の風と共に消息を絶ったが、「東の風」というのは「東の国」へ行くという暗示であったのかどうか、神戸に現れたのである。

 正確には、12月22日にお出ましになったとか、暖炉の前の椅子に、パリッとしたスーツ姿で、腰を掛けておられる。

 舞鶴市の「ホームズ&ドイル博」にも出張されましたが、この時はワトソン医師とも少々メタボでした。《白銀号事件》でダートムーアへむかわれる車中シーンで、博覧会終了後は近くの舞鶴21ビル内舞鶴港FAZの3階にご滞在中と伺っていましたが、神戸では《恐怖の谷》で、ポーロックからの暗号の手紙に見入っておられた時のように痩せ型で細面、額も大きく肉の薄い鷲鼻で、唇も固く結んでおられます。眼光も鋭いものがあります。

 なお、モーラン大佐逮捕の囮に使った弾痕のある白い蝋人形は引続き窓際に置かれている。大佐は死刑にならなかったとか、また生きていた恨み骨髄のホームズ先生を狙撃するとしたら、どちらを狙うことでしょうか。

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