5月の話題

今年の追分フォーラムは中止される

 追分フォーラムは、関西支部の松下さんと平賀さんが発案し、例年春の軽井沢で開催されていた。本年も栃木県の中島粂雄校長のもとで第21回追分フォーラムとして5月3〜4日に予定されており、研究発表として関西支部の眞下庄作さんによる「 110年前のストランド誌」や、群馬県の鈴木利男さんによる「年代学について」などを予定していたが、東日本大地震の影響で中止された。

 中止の一つの理由は、なお大規模な余震が続き関東地方に震源が近付いていること、長野県北部でも大規模な地震が発生していること、福島原発が津波の被害によっで破壊され、放射能もれ事故が発生し、事態によっては大事故となる可能性があって危険が想定されることである。それと今回の地震には、全世界から復旧支援や義援金が寄せられ、米軍をはじめ各国から救援のチームも訪れて援助活動や復旧活動をしたこともある。最近大地震に見舞われたニュージランドからも援助隊がかけつけた。JSHCでも有志のボランティアチームを編成したとしても不思議ではない。

また、国内各所に支援の声が上がり、天皇・皇后両陛下が、自ら被災地を訪れて被災者を見舞われたこと、浩宮皇太子もウィリアム王子の結婚式に招待されていたがこれを断って被災地を見舞われたことなどもがある。

さらに、死者が約1万5000名を数えているうえ、被災後2ケ月をへて行方不明者がなお1万名ちかくいて、その大半は倒壊した瓦瀝や土砂の下に埋もれているか、冷たい海の底に沈んでいるかという惨状にあることなどで、震災の死亡者の喪に服したのではないが、総合的に中止が妥当と判断したことによる。

 ことに、阪神淡路大震災をの惨状を目の当たりにした者にとっては、なかなか参加に踏み切る気持ちにはならなかったこともあろう。

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