1月の話題

関西支部31年目のスタート

 昭和 56年(1981 )年 12月 13日に第1回の仏滅会を開催した関西支部は、昨年 12月13日から31年目の活動に入った。12月4日に納め会を開いたが、いくつか行った30周年行事の納めとしては、クリスマスにWEJを1号増刊して30年の都市を閉じた。

 支部活動は、JSHC設立者で長く主宰者を勤めた小林  司さんが広く奨励され、関西支部に先だつ 10ヵ月に黒髪連盟が一端結成されたが、 1984年に《赤髪組合》よろしく解散し、6年後に再結成したもの、そのために31年間変わらずに活動を続けている関西支部が最古の支部としての栄誉を誇っている。一時は、十指に余る支部が全国に結成されていたが、今日なお活動している支部は少なくなった。そもそも支部は、会社などの支店とは違って、上下の関係や指揮命令の関係にはない。会員が自主的に結成し、自主的に運営する組織である。

 ホームズがこの世に出現して125年の昨年は、東日本大地震が発生し、同じ日本人の死者・行方不明者が2万名を越えるという未曾有の年となった。阪神淡路大震災を経験した関西支部としては、決して他人ごとでとするわけにも行かない。阪神地区に比べて復興・復旧が遅れているのが気掛かりであるが、1日も早く正常な生活が戻ることをお祈りしたい。

 昨年末で、例会の仏滅会は 193回、機関紙の「ウエスト・エンド・ジャーナル」は 407号を数えた。ページ数は 4200 に達している。

 例会の仏滅会は、最近の全国大会などは親睦中心に傾く中で、延原謙氏が全60編を日本に翻訳紹介し、長沼弘毅氏が欧米の数々のホームズ研究を我が国に紹介して種を撒いたホームズ学の伝統を守り続け、ホームズ研究と会員の親睦という二本柱の活動を31年間継続して続けている。これは、この間の支部会員の熱意とホームズ愛の賜物である。

 関西支部の研究の特長は「うそまじめ」、つまり小説世界の人物であるホームズがさも実在の人物で、事件簿の記述はヴィクトリア朝英国の歴史的社会的事実のように扱って、登場者の人物研究や、資源簿に描かれている内容に関する作品研究をするところにある。

 もう一つは「ホームズ学は事件簿の記述は事実と見做した文学研究などのパロディ」にある。つまり、対象は架空でも、根拠や論旨は正しい研究を行うものである。今までの関西支部がお世話をした大会における研究発表のプログラムを見れば理解されよう。

 関西支部の親睦の特長は、決して馬鹿騒ぎや遊蕩を目指すものではなく、栄誉や栄達を求めるものでもない。これも関西支部がお世話をした大会の親睦行事、の懇親会やオプショナルツアーを見ればその方向が理解できよう。

 31年目も、関西支部は、毎回の仏滅会の幹事や発表者を募り、JSHC会則に定める「ホームズ研究」と「会員相互の親睦」の両活動を変わりなく続けて行くこととなろう。楽しく充実した活動が計画されている。

 例会の仏滅会は2ケ月に1回開催、会報のWEJは毎月1号発行を基本として、会員中から幹事や発表者を募り、また原稿を募集して進められる。

 

戻る

inserted by FC2 system