3月の話題

 新作ホームズ映画が封切り

 一昨年に封切られて話題を呼んだパラマウント社制作のホームズ映画の第2弾として「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」が3月10日に封切られた。

配役は、監督はガイ・リッチー、ホームズがロバート・ダウニーJr.、ワトソン役がジュード・ロウ、前作以上の活劇仕立てである。

 「もう一人の天才、現れる」「2012年、ついに最大のライバル出現!」「史上最強の名コンビの前に現れた“もう一人の天才”とは!?」のキャッチフレーズで観客を誘っている。

 ヨーロッパに危機が勃発、各地で連続爆破事件が発生し、その謎を追う名探偵シャーロック・ホームズもあわや爆発に巻き込まれそうになる。しかし天才ホームズには分かっていた。世界中で発生している未解決の重大事件はすべて繋がっていてもう一人の天才的な黒幕がいた?という筋立てである。

 関西では、大阪駅の大阪ステーションシネマ、京都新京極のMOVIX京都、三宮のOSシネマズミント神戸ほか、堺、箕面、尼崎、姫路、福知山、大津、橿原、和歌山など、46館で一斉にロードショーされた。

 また、新聞などでも文化欄で紹介され、例えば日経新聞の「シネマ万華鏡」で「名探偵シャーロック・ホームズ。知性だけでなく、身体能力も前面に出し、旧来のイメージを打ち崩した前作(2009年)が記憶に新しい。それを上回る娯楽アクション大作に仕上がった」と紹介している。

 ホームズと言えば、聖典、映画はグラナダTVとジェレミー・ブレット、さし絵はシドニイ・パジェットという“正統派”にとっては新解釈の活劇仕立てのため賛否は多いだろうが、登場人物の名前やエピソード、有名なセリフやシーンを借りて新たに作った作品として観賞するものであろう。登場するモリアティ教授も従来の印象からすれば似ても似つかぬ容姿であるが、著作権も消滅している現代の「21世紀のホームズ」である。

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