9月の話題 

パブSHの津田雅之さんご逝去

 1987年に開業し、永らくシャーロキアンとダーツの愛好家に親しまれていた、大阪梅田のパブ・シャーロック・ホームズの店長津田雅之さんが、9月3日に大腸ガンのため急逝された。享年53であった。

 パブSHは1987年に、父上である故津田昌信さんが、何度もロンドンに渡り、ノーサンバーランドアベニューのパブSHを見学し、什器なども現地で仕入れて開業したものである。父上は第1回のJSHC大会に参加され、また関西支部創立に尽力された人物であることは、「ウエスト・エンド・ジャーナル」399号、414号、417号(近日発送予定)などの関連記事や本欄の7月の話題でご承知であろう。

 7月7日には関西支部第197回仏滅会をパブSHで「パブ開業35周年記念祝賀仏滅会」として、真下庄作さんの幹事で開催したのは記憶に新しい。

 津田雅之さんは関西支部の会員、昌信さんのご子息、父上亡き後は立派にパブの経営を継承し、母上の津田愛子さん、奥様の津田葉月さんと元気にお店を切り盛りしておられた。

 仏滅会当日の記念品贈呈では、母上の愛子さんとお二人で謝辞を述べておられた。いつもにこやかにカウンターでビールを注いでくれた姿が目に浮かぶ。

 特記すべきは、9月1日に放映されたAXNミステリーの番組「シャーロック・ホームズは生きている」である。大槻ケンジ氏がレポーターとして、前半は神戸の英国館、後半はパブSHを訪れた。関西でまさにホームズは生きているのである。

 梅田のパブでは、津田雅之さんが説明役、父上がロンドンのオークションで入手されたコナン=ドイル自筆の手紙の額などを元気に説明され、マトンのカレーを大槻氏に出して試食してもらっておられた。にこやかに応対され、まさかすぐ後に逝去されるとは思えなかった。

 なお、津田さんは、7月7日の記念仏滅会を大変喜んでおられ、35周年を記念するオリジナルバッジを制作された。 当日の参加者にはプレゼントされ、WEJ417号に同封して発送される。欠席者などにはお店で500円(シャーロック・ホームズクラブ員は400円)で頒布される。

 あまりにも早い逝去、ご冥福をお祈りすると共に、残されたパブも立派に継承されることを祈ってやまない。

 

戻る

inserted by FC2 system