10月の話題

豊中市元図書館長からの寄贈本を紙上オークションで頒布

 この春に関西支部の古参会員である四国在住の中嶋顕さんの蔵書の寄贈を受けて、紙上オークションを実施した。

 このほど、豊中市の図書館長を歴任された中島久夫氏からもホームズ本のコレクションが、関西支部に寄贈された。これは、ベアリング=グールドの注釈付全集の原書(上下2巻)と翻訳書(小池滋監訳)など、専門的な研究書が含まれており、公立の図書館などに寄贈するよりも愛蔵し有効活用が期待される、シャーロキアンに譲って欲しいと寄贈されたものである。中島元館長は、かつて豊中市立庄内図書館でホームズ講座を計画され、関西支部代表の平賀三郎さんらが講師を勤めたご縁による。この図書館講座は、平成9年11月9日に「シャーロック・ホームズ学への招待」と題して、庄内公民館を会場として行われた。

 寄贈された本は、前記の他に原書では『シャーロック・ホームズ・スクラップブック』、『ロンドン百科辞典』など、和書ではパシフィカのシャーロック・ホームズ全集(別巻の事典を含む)、長沼本が『シャーロック・ホームズ健在なり』同『恩人』『大学』の3冊、アラン・アイルズ、JSHC会員共訳の『シャーロック・ホームズー生誕100周年記念ー』、ガートナー富祐二訳の『犯罪王モリアーティーの復讐』(上下)など98冊でWEJ430号(10月6日付)と同431号にリストが公表される。絶版本がほとんどと言って良いだろう。オークションの〆切は11月末日、落札者には12月の仏滅会で、落札金額と引換えに本が渡される。

 各本には、古書市場の40〜60%程度の参考価が定められており、これを上回る最高額をつけた人が落札者となる。

 落札代金は、支部への芳志として有り難く拝受し、それを長く支部会費を引上げていないので、仏滅会の会場費やWEJの増刊発行費用に充当して全会員に還元される予定。

 折から読書の秋、ご芳志を活かして、まだ持っていない本があればこの機会にコレクションに加えましょう。

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