7月の話題

北新地でマジック二次会を開く

 七夕を翌日に控えた7月6日(日)に、第204回仏滅会が開かれた。場所は梅田のパブ・シャーロック・ホームズ、会員であった故津田昌信さんが開き、没後はご子息が継いでおられたが、このかたも急逝、現在はご子息の夫人が継いで約1年が経つが、きびしい商売の世界、順調に継続されることが望まれる。

 この日の仏滅会は講師人が一流、大阪弁護士会元副会長の大川一夫さんと、名古屋から出講いただいた英国文化の研究者後藤清作さん、いずれもシャーロキアン本来の、高い教養や知見を持ち、かつホームズを愛好する人物である。

 この日の仏滅会と共に、特に注目されるのは二次会である。パブで食事の後に大川さんの肝入りで、北新地にあるマジックバー「ワン・オー・シックス」に繰り込み、ルビー天禄さんをはじめとするマジシャンの華麗な手品を観賞した。

 手品にはタネやシカケがあるもの、しかしこれを見破るどころか目の前で行われるテーブルマジックも、ステージで繰り広げられるステージマジックも、ただ感嘆するのみ、その見事な手さばきに引き込まれるばかりであった。

 大川さんも手品が趣味、本年2月の仏滅会で「シャーロック・ホームズとメンタリズム?君は見ているが観察していない」を発表した。これは「ホームズは手品の天才だった」との説があるが、「手品師というよりもメンタリストである」との説を唱えたものである。(WEJ424〜427号に連載)

 二次会場は、JR北新地駅のすぐ近くである。高級店が軒を並べる北新地の一角で、仏滅会の二次会場としては破格の場所、関西支部史上初の快挙と言って良い。こんな機会でもなければ一見ではなかなか入れない店である。ロンドン・ホームズ協会の国会議事堂とまではいかなくとも重要文化財の建物を会場に選ぶなど、充実した運営が行われているが、二次会場では今回が一番である。

 次は、銀座か祇園ででも開かなくてはなるまい。

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