3月の話題

あの三谷幸喜脚本のホームズ人形劇公開

NHK総合テレビで、あの三谷幸喜氏脚本のホームズ人形劇「シャーロック・ホームズ」が公開された。三谷氏らしいひらめきと豊かな構成力によって製作された楽しい作品である。第1話は「最初の冒険」の前編で、「緋色の研究より」との副題が付いている。

 読売新聞のテレビ番組欄には試写室というコラムがあるが、放送初日の3月25日は、これを取り上げている。全文を引用しておこう。


 試写室:近年、ブーム再燃の兆しを見せる名探偵シャーロック・ホームズが人形劇に。ホームズ好きだという三谷幸喜が脚本を手がけ、学園ものに大胆に設定を変更した。

 オーストラリアからイギリスにやってきた15歳のワトソン=写真右=(写真は省略)は、ビートン校に転入する。ベイカー街ならぬベイカー寮で代わり物のホームズ(写真は省略)。授業は寝て過ごし、友達もいない。だが、観察眼に優れ、相談に訪れる人は絶えないことにワトソンは驚く。ある日、生徒が授業で作った石こう像が割られる事件が相次ぐ。

 独特なデザインの人形たちにコミカルなストーリー。海外でも受けそう。原則おなじみの悪役も意外な役割で登場する。名前を聞いてドキドキと展開を推理するのがたまらない。

 ワトソン少年が転入した全寮制のビートン校で、221B号室に一人で入っていたホームズ少年と同室となり、案内したのがスタンフォード少年である。初対面でオーストラリア帰りであることをホームズ少年に言い当てられて驚くシーンから始まるが、全編に原作の名言やエピソートがちりばめられている。

 生徒が作ったカバの石こう像が割られる事件とともに、寮内で食中毒事件が発生し寮母のハドソン夫人が疑われるなど、第1話から事件が続出する。

 3月26日の第2話はこれの解決編、3月27日は、ボヘミアの醜聞が下敷きのストーリー、三谷氏の脚本が冴える。

 全20話が製作され、3月の放送は3話、残りは8月〜10月に放送される予定である。

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