6月の話題

シャーロキアンらしい品位のある談話室にしよう

 関西支部ホームページ「WEST HOLMES」の談話室は、公開された談話の場である。関西支部会員に限らず、ホームズを愛好する人ならば誰でも参加できる。もう一度その冒頭に掲げられている主旨を理解いただくことが望まれる。

 この種の掲示板の悩みは匿名性を良いことにした荒らしや個人攻撃である。偏狭な意見や猥雑な書き込みも困ったものである。もとより営利活動、宗教活動、政治活動は好ましくない。

 談話室も、開設した当初から揚げ足取りや偏ったものが少なくなかった。これらについては、反論したりするよりも、取り合わないことが第一だとの見解も述べられた。

 もちろん、談話室はホームズの専門家でなければ参加できないものではない。ホームズの事をもっと知りたい初心者や、外漢でも関心を寄せた者が参加するのは大いに歓迎である。これらの初心者に、上から目線で教えてやるとばかりに誤った解説をしたり、お説教をする自称ホームズ専門可の方が罪は深い。

 自説を押し通したり、自分の立場を擁護するために揚げ足取りをしたり、個人攻撃を仕掛ける者も問題である。

 昨年暮に関西支部に一通の便りがあった。その要旨はつぎのとおりである。


 入会して少ししか経っていませんが、思っていたのとだいぶ違っていて退会を考えています。

 もっと和気あいあいとホームズや推理小説について談義ができるのかと思っていましたが、仏滅会以外の唯一の会員の交流の場である掲示板は、揚げ足を取り合いするような書き込みが多く、読んでも美しいものではありません。

 仏滅会については、仕事を休まないと参加できないため、難しいです。

 私は、シャーロキアンと呼ばれる方々は、知的で良識的な人達のことなのかと思っていて、残念な気持ちでいっぱいです。


 これに対して慰労したが、評価は変わらず、昨年度限りで退会した。

 そこでこの意見の概要を添えて、掲示板にBUROHから「会員を減らしているのはご自分かも」の題でこれを公表した。JSHCでは最近会員減少に東山さんが頭をなやましているが、案外とその原因は古参会員や軽率会員が作っていたかも知れないのである。

 ある劇作家は、ネット上に根も葉もない噂話や中傷が飛び交う現状について「ネット上の書き込みの虚実をもう少し見極めよう」と提言している。匿名性を背景にして妬みから出た誹謗中傷や攻撃的な言動が横行していると指摘し、こんな書き込みをする人は「自信のなさ」があると言う。

 JSHC会員も自信のない人が多いのかどうかは論じないが、一般公開している談話室が、かえって社会からの評価を下げていては何にもならない。

 シャーロキアンが社会常識を供えた人だと評価されるように、心がけなければなるまい。

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