12月の話題

充実したSH紀元131年の関西支部

 

 シャーロック・ホームズが世に出て131年目なので、「SH紀元131年」などと洒落た呼び方があり、日本のクラブなので元号を用いた「平成29年」とも呼び、シャーロキアンは世界に広がるので「2017年」と西暦での表示も行う年も暮れようとしている。

 本年は関西支部としては充実した1年となった。創立35周年の昨年は第211回の記念仏滅会、35周年記念仏滅会と記念行事が行われたが、本年は毎回の仏滅会の発表と毎号の会報ウエスト・エンドジャーナル(WEJ)が大充実を見た1年であった。

 関西支部では、毎年12月の仏滅会とWEJ12月号で1年を総括した事業報告をしている。それも官庁や営利企業の事業報告のような紋切り型・無味乾燥なものではなく、本年最終の第482号(12月9日発行)の2面掲載のとおり、「SH紀元131年関西支部十大ニュース」と称して主な1年の出来事を振り返っている。3面の「WEJ寄稿者について」も事業報告の一部、会報WEJの1カ年を回顧するものである。また3面の「2017年度関西支部運営の記録」は例会に軸足を移した事業報告である。年度は1〜12月なので決算報告は例年年度終了後の2月号で報告される。またWEJの総目次は新年号で報告される。このように「やりっぱなし」ではなく、かなりセンスの良い表現で毎年キチンと締めている。

 毎号のWEJの大きな特長は、会員の研究論文や創作を何本も毎号連載していることがまず挙げられる。それだけの書き手がいる。次回仏滅会の案内や、主要な行事も報告されている。それにホームズに関する意味のある出版や社会の動向などの情報が多数掲載されている。

 例会の仏滅会のメインはやはり会員による研究発表で、毎回2人が行っている。それに加えて「情報交換・近況報告」の時間があり、個人の近況ばかりではなく、ホームズに関する各種情報が報告され、これも大変有意義な時間となっている。例会開催時刻は13時〜17時であるが、必ず終了後懇親夕食会が持たれ、食事と共に発表者を囲んで談論風発、楽しく内容もある時間を過ごしている。

 これらの研究発表、会報の紙面、情報交換、懇親会が、36年目の関西支部ですべて充実した有意義な1年を送ることが出来た。

 その他、例会以外で、任意参加の特定の集まり「友引会」が行われることもある。またJSHCの全国行事「追分フォーラム」が5月4日を中心に行われるが、そのお世話をしている。まさにホームズ研究、会員相互の親睦を名実ともに実践しており、その対象分野も広い。しかもすべて会員のボランティアで実施し、毎回の例会も会員が交代制で幹事を担当している。

 来年のSH紀元132年も、引き続き趣味を同じくするシャーロキアンの文化団体としての活動が続けられる。

 

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