2017年6月の話題

例会会場も充実の関西支部

 

6月18日開催の第232回神戸例会仏滅会は、神戸市の「神戸リガッタ&アスレチック倶楽部」で行われた。

 この会場は、1870年9月23日に神戸居留の外国人がリクリエーション、地域の人々との交流、スポーツ交流、国際交流を目的として設立された、会員制の倶楽部である。《グロリアスコット号》事件の4年前、シャーロック・ホームズはまだパブリックスクールに在学していた頃に生まれた古い歴史を持つ。当初の会員は約40人、当時の神戸市長であった伊藤博文も関与した。まさにシャーロキアンの会合にはうってつけの会場である。JSHCの全国大会でも東京方面での会合でもこのような会場で開いたことはない。

 従来の仏滅会の会場でも、京都大学会館、京都新島会館、大手前大学、奈良大学などの大学施設や、大阪市の中之島公会堂、中之島図書館、中央電気倶楽部、京大時計台記念館、大阪綿業会館といった文化財に指定されているホームズの時代に建設された建物で何回も開いた。今回の会場は、当初居留地近くに設けられていたが、その後現在の磯上公園内に移転したものである。しかしかなりレトロな雰囲気で、ホームズの時代を彷彿とされ、マイクロフト・ホームズが1888年ごろ入会していたディオゲネスクラブもかくやと思わせる。

 何よりも国際交流を目的の一つとしており、シャーロキアンによるクラブの会合にはまことに相応しい。従来の文化財に指定されている建物の時も名実共にホームズの世界、ホームズの時代に浸ることができたが、6月の神戸例会も充実したものとなった。

 

 

 

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