一月の話題 春の大会の充実を願う
まもなくJSHC春の大会が開かれる。昨年の春の大会の一部が期待外れであったので、本年は全国から参加する会員にとっても発足後40年の歴史を持つ本会にとっても、充実した行事となることを願う。 昨年は横須賀で行われた。準備委員会の準備ぶりは、いろいろ工夫された充実したものであった。昼食は横須賀名物の海軍カレー、休憩時間に戦艦三笠の見学とその前での記念撮影、おやつにやはり名物の葉山プリンが出され、この点での準備は参加者一同が満足し、満点に近いと言っていいだろう。 問題はメインとも言うべきプログラムであった。大会に皆勤しているNさん、Sさんと、主宰者でほとんど参加しているHさんに新しい会員が加わった座談会である。いわば豪華メンバーでいろいろと発足以来の大会のトピックスや逸話が話されると期待したにもかかわらず、事前の打ち合わせが不足したのか、台本を作らなかったのか司会進行が稚拙だったのか、話はかみ合わず盛り上がらなかった。 その上、第1回以来の大会の記録が資料として配られたが、これが不充分なものであった。大会で配布されたので、いわば公文書、新しい会員が引用したり、古い会員でも認識を新たにするのに有効であるはずが、その任に堪えないものであった。 先ずJSHCの大会は、当初は「シャーロック・ホームズのつどい」と名乗っていた。それを関西支部がお世話をした第7回大会から、準備委員長格であった清水武彦さんが主宰者の小林司さんと相談して「大会」と名乗ることになった。このくだりが今回の大会資料では全く記述が欠落していた。 またこの回は、初めて外部の学識経験者である神戸女学院大学の松村昌家教授にお願いして講演を行った。そして大会記念品は作成せず、講演を知的なお土産としたのである。松村教授の名前は記されているが、この件も全く欠落している。 これらは、第59回びわ湖大会で資料として配布した「関西で開催された夏の大会」に詳しく記録されている。座談会の長老メンバーはいずれも所持しておられるはずであるが、資料作りの初歩を欠いているようである。 以下資料については他にも問題があるが、長くなるのでとどめる。H主宰者には申し上げてある。過去の負の財産も改めなければならないし、文化団体に相応しい、研究と親睦の機会としての充実が大いに期待される。
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